藤崎亜矢子　Ph.D., LPC

私はオレゴン州認定プロフェッショナルカウンセラー、認定プロセスワーカー、コーチ、組織コンサルタントとして同州ポートランドにオフィスを構えています。

上智大学でドイツ文学、及び同大学院で心理学を専攻、小川 捷之先生、河合隼雄先生、大場登先生など主にユング派の先生たちの指導を受けました。卒業後、順天堂大学医学部精神医学教室の助手として、様々な悩みやバックグランドを持つ方たちへのカウンセリングや心理検査を行い、またインターンの教育にも関わりました。仕事にやりがいは感じたものの、臨床家や教育者として専門性を深め、また自分自身を深く知ることの必要性を感じるようになりました。 そんなときアメリカで開催されたアーノルド・ミンデル、エイミー・ミンデル博士夫妻によるプロセスワークのセミナーに参加する機会に恵まれました。そこで個人の心の深みまでしっかりと寄り添っていく一方、社会の集合的な問題も扱っていくアプローチに大きな可能性を感じました。またダイナミックでありながら、個々人に対する深い敬意とエンパワーしていく（力づけていく、決定権を本人に持たせる）態度に深く感銘を受け、プロセスワークを学ぶためにオレゴン州ポートランドに移住し、2004年に認定プロセスワーカーとなりました。また2015年にはセイブルック大学より心理学の博士号を取得しました。 

カウンセラーとして25年の経験を持ち、幅広い問題に対応できますが、特にうつ、トラウマ、心身のつながり、人生の変わり目/過渡期の問題、夢、人間関係の問題、先延ばし癖を専門にしています。またアジア系アメリカ人についての研究や、自身の異文化体験（含ドイツ、バングラデシュ）や移民としての体験から、異文化・異人種間コミュニケーション、移民／文化変容、人種・民族マイノリティに関わる問題についても深く理解しています。

また多様なグループのファシリテーションの経験をもとに、企業や非営利団体向けのコーチング、コンサルテーション、研修も行っています。特にスタッフ間葛藤の調停、チームワーク作り、コミュニケーションやリーダーシップトレーニングは好評をいただいています。

2004年より現在までプロセスワーク・インスティチュートでファカルティとしてプロセスワークを教える他、2010年から2017年までメリルハースト大学で心理学の様々な分野（心身のつながり、依存、鬱、トラウマ、人間関係、グループダイナミクスなど）を教えました。さらに日本、ロシア、ドイツ、タイなど国際的にプロセスワーク、心理学、コミュニケーションスキル、葛藤解決などのセミナーやトレーニングを行い、日本とロシアではプロセスワークの公式プログラムをスタートさせました。また国際協力や人道援助活動に関わる人たちに心理的なトレーニングを行うことも関心があり、今までバングラデシュとネパールでプロジェクトに関わってきました。 2018年11月にはバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、現地のNGOワーカーへのトレーニングを行い、今後もトレーニングを提供する予定です。